文明開化「オランダ人望遠の図」
幕末、明治初期に伊万里周辺で造られた珍しい絵柄の絵皿です。直径約２２ｃｍ。（所謂７寸皿）
古伊万里の南蛮人を描いた精緻で誂え物の高級品は大切に保存され多く残っていますが、幕末、明治初期の手描きの大衆向けの安価な物は扱いもぞんざいで残っている物は少なく貴重です。
多くは印刷の印判手法で造られ、今回出品の「手描き」の物は図柄も非常に珍しい物と言えるでしょう。今回の皿は「イゲ皿」と言われる周辺がとげのようにギザギザの鉄釉を施したものです。
オランダ人の士官が望遠鏡で港周辺を見渡している文明開化の典型的な図柄の一つです。使用の藍色の顔料は安価なベロ藍では無く、日本固有の藍色顔料で描かれた逸品です。
（皿裏の高台には傷も有りますが、全て釉薬が掛かった状態の窯傷と見られるものです）

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状態は良好の無傷ですが、経過年数による劣化など状態にこだわる方はご入札をご遠慮下さい。ご利用のモニターによって色合いなどが異なる場合が御座います、予めご理解頂けますよう願います。落札者様都合の落札後の取り消しやクレームには応じられませんのでご注意下さい。なを、落札価格が想定を下回る場合には終了前にも出品取り消しも御承知おき下さい。

写真画像にはレンズの反映で一部周辺の薄い残像が画面上部にありますが、商品には問題有りません。